車載電装品や電子機器の結露による絶縁劣化や腐食について、急激な温湿度変化により試験を行います。
概要
電子機器に結露が発生すると、絶縁劣化や腐食が発生し、問題となる場合があります。
本試験は、屋内と屋外の移動のような場面を想定し、結露状態と乾燥状態を、急激な温湿度変化を伴い繰り返す試験です。
急激に温湿度を変化させることで、結露の生成量は一定となり、再現性のある結果が得られます。
また、結露状態と乾燥状態に、凍結状態を加えた試験を実施する場合もあります。例えば、車載電装品は、市場にて凍結状態(低温状態)より結露状態に曝される場面が想定され、試験の需要が高まっています。
試験条件
供試品を試験槽内に設置し、各試験条件を設定した後、運転を開始。試験槽には電線や熱電対を通すための穴が開いており、供試品を任意のタイミングで動作させながら試験を行うことも可能です。以下に、温湿度プロファイル例を示します。
設備イメージ
試験装置仕様
名称:湿度付き冷熱衝撃装置
型番:TSA-203D-W
メーカ:ESPEC
高温恒湿さらし温度範囲
①冷熱サイクル試験:+70~+150℃
②結露サイクル試験:-10~+100℃
低温恒湿さらし温度範囲
①冷熱サイクル試験:-70~+10℃
②結露サイクル試験:-40~+10℃
湿度制御範囲:右図参照
温度変動 :±1.0℃
湿度変動 :±5%
槽内サイズ :W650×H460×D670(mm)
試験用途
急激な温度変化に伴う結露の生成・乾燥による供試品の性能、耐久性評価*。
結露、乾燥に加え、凍結状態を含む試験による供試品の性能、耐久性評価*。
*性能、耐久性評価例:マイグレーション評価、絶縁性評価、腐食評価 等。
設備機器紹介
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冷熱衝撃装置 TSA-203ES