コネクタの高温環境下における影響を通電・休止の繰り返しによって確認する「カレントサイクル試験」
概要
コネクタの耐久試験の1試験であり、全極を直列に接続したコネクタに電流印加、停止を繰り返します。
通電による発熱や冷却の繰り返しによる熱ストレスを与え、カシメや嵌合緩みなどの影響を確認する試験です。
試験条件
風の影響を防ぐため無風状態で実施します。
試験台への放熱を配慮し空中にて試験を行い、試験対象部の温度計測モニタリングを実施します。
印加電流値は、温度上昇試験の値を参照、または電線径により決定されます。
(条件例)
・電流印可時間 45min 停止時間 125min
・試験サイクル数 200~1000サイクル程度
試験風景
試験データ例
試験用途
コネクタ端子に通電のON、OFFによる熱ストレスを与えて、接触抵抗増大の確認、コネクタ端子の温度上昇が規格値を満足するか評価します。
カシメ下限圧サンプル、上限圧サンプルを組み合わせて評価することにより、適正なカシメ部圧縮率や行程管理水準を決定します。
対応規格
JASO D 616
自動車メーカ規格