自動車の内装材における燃焼性試験~FMVSS燃焼性試験のご案内~
概要
自動車内にて、火災の発生を防ぐ、あるいは燃焼を遅らせるためには、出来るだけ燃えにくい素材を採用する必要があります。クオルテックでは、内装材で使用される樹脂材や布材などの燃焼性の評価を、FMVSS No.302の試験規格に準拠して行っています。
試験方法
1)9試験片を治具にはさみ、既定の燃焼キャビネットの中央に水平に置く。
2)バーナ先端の中心を、試験片の開放側端部の底の中心から19mm下に持っていき、15秒間炎に当てる。
3)燃焼している試験片からの炎が、試験片の開放側端部から38mmの地点に到達次第、時間の計測を開始する。
その後、炎が試験片の固定した端部から、38mmの地点まで進むために要する時間を計測する。炎が規定の端部に達しない場合は、炎が停止した地点まで進んだ時間を計測する。
4)燃焼速度を計算する。燃焼速度(mm/分)=60×炎が進行した距離:D(mm)/炎がD(mm)燃焼するのに要した時間(秒)
5)燃焼速度が101.6(mm/分)以下であれば、FMVSS規格に適合。
試験設備
弊社は「燃焼性試験」向けの「多目的試験室」を保有しており、安全かつ迅速に実験評価を行っております。
お客さまのご要望に合わせた試験の実施も可能です。