引張(圧縮)試験を行う際に、弾性率を測定できるひずみゲージを用いた測定が可能です。
概要
ひずみとは、材料に力が加わった時の材料の伸縮時における変形量のことです。
ひずみを電気信号として検出することができるセンサとして、ひずみゲージがあります。
ひずみゲージは、万能強度試験機では測定ができない微量な変形を測定することができます。
弊社では万能強度試験機で引張(圧縮)試験を行う際に、材料にひずみゲージを貼り付けて、ひずみ測定をすることが可能です。
特徴
・ひずみゲージの測定結果から材料の弾性率、ポアソン比を算出できます。
・供試品に合わせたひずみゲージの選定が可能です。
原理・紹介
ひずみゲージは金属線でできています。金属線を引張った場合、金属線は長くなり断面積は小さくなります。
断面積が小さくなると、電流値が小さくなるためひずみ量として検出することができます。
圧縮の場合は、引張と逆のことが起こります。
ひずみは、力を加えて変化した長さを、力を加える前の長さで割った割合と定義され、%、ε、με、ST等という単位がよく使用されます。
設備紹介
ひずみゲージ計測器
[ユニバーサルレコーダ EDX-A](共和電業製)
・チャンネル数:8
・ひずみ測定最大レンジ:500kμε
[データロガー NR-500/ひずみ計測ユニット NR-ST04](Keyence製)
・チャンネル数:12
・ひずみ測定最大レンジ:20kμε
試験例
引張試験片にひずみゲージを貼り付け、引張試験を実施しました。(下図左)
ひずみゲージから得られたパラメータから弾性率を算出しました。(下図右)