研究開発・コンサルティング
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ペプチド核酸クロマトによるウイルス検出が可能です

概要

ペプチド核酸(PNA:Peptide Nucleic Acid)は、DNAやRNAの類似化合物で、主鎖がリン酸結合ではなくペプチド結合で形成されます。
PNAはDNAやRNAと相補的に結合することができ、ペプチド核酸の配列を設計することでウイルスの核酸(DNAやRNA)と特異的に結合することできます。 
イムノクロマトのように、どこでも、誰でも簡便・安価に使用できるクロマトにすることで、試料溶液を垂らすだけで、15分でウイルスを検出することができます。
また、ウイルス核酸に多く結合している核酸タンパク質に標識抗体を結合させることで、ウイルス核酸をPCR増幅させることなく検出することができます。

特長

1.特異度が高い
PNAは静電的に中性で、静電反発がないため、DNAやRNAと相補的に強く結合することができます。
 
2. 簡便・短時間で検出
クロマトにウイルス溶液を垂らしてから15分で検出することができます。
他社の核酸クロマトと違い、PCR増幅をする必要がありません。 
 
3. 感度が高い
蛍光ビーズを使用することで、104 コピーを検出できます。
 
4.開発速度が速い
イムノクロマトは抗原をサンドイッチするため抗体を2種類使用しますが、PNAクロマトは抗体を1種類のみ使用するため、抗体の開発期間が半分以下で可能です。
 
5. キットが安価
価格については相談ください。(クロマトのテストストリップ作成数により異なります。

PNAクロマト法の原理

PNAクロマト法は、ターゲットのウイルス核酸と相補的に結合するよう設計されたPNAにより、ウイルスを検出する方法です。
まず、ウイルス検体内に含まれるウイルス核酸と、その核たんぱく質複合体をPNAプローブに結合させます。
次に、クロマト本体にウイルス検体を流すと、ウイルス核たんぱく質と蛍光ビーズ標識抗体(NP抗体)が結合します。PNAプローブにはビオチンが修飾してあり、ニトロセルロースメンブレン上のテストラインに塗布してあるビオチン抗体により、PNAプローブがテストラインに集合します。
もし、ターゲットウイルスが存在している場合には、ウイルスの核たんぱく質に結合している蛍光ビーズ標識NP抗体により、テストラインで蛍光を検出することができます。

AIによる自動検出

クオルテックのAI技術によりクロマトの画像からウイルスの検出が自動的にできます。

分析用途

ウイルス検査