信頼性試験
Reliability
Test
信頼性試験

実装基板やアルミ電解コンデンサなどの非接触での振動計測が可能です。

概要

弊社ではレーザドップラ振動計を保有しており、非接触の振動計測に対応しております。
振動試験機と組み合わせて使用することにより、共振周波数の測定などに利用します。

詳細

レーザドップラ振動計は、ドップラ効果に基づき、照射したレーザの周波数と、振動面から反射したレーザ周波数の差を検出することにより、速度を計測する測定機です。
非接触の測定であるため、速度センサを取り付けた場合、特性に影響の出るような供試品に適しています。
また、加速度センサを取り付けるスペースのない供試品にも有効です。

設備紹介

レーザドップラ振動計
メーカ:(株)小野測器
型式:LV-1710
振動数範囲:1Hz~3MHz
作動範囲:±10mm
速度範囲:0.3μm/s~10m/s

試験用途および事例紹介

加速度センサを取り付けるスペースがないもの、また、加速度センサの質量が計測値に影響を与えるような以下のようなサンプルの計測に利用します。
・実装基板の計測
・アルミ電解コンデンサの計測
・FPC等のフイルム計測
・ワイヤハーネスの計測

アルミ電解コンデンサ測定

基板に端子2本で実装されており、センサの質量により、共振周波数が大きく変化するため、レーザドップラで計測しました。
コンデンサ表面から十分な反射光が得られず、測定ができないため、レーザ反射用テープを貼り付け測定を実施しました。

  • コンデンサの測定状況

フイルム測定

アルミ電解コンデンサ同様、加速度センサにより、振動特性が変化するため、レーザドップラで計測しました。
測定時には、フイルムがレーザを透過し、治具からの反射光を測定する可能性があるため、穴の開いた治具を使用し、治具からのレーザの反射を除いた状態で測定を実施しました。

  • フイルムの測定状況

ワイヤハーネス、電線測定

ワイヤハーネスについては、反射用テープを貼り付け、レーザ照射角を調整するとこにより測定できました。
電線については、どの程度の径まで測定可能か確認を実施しました。
φ0.18mmの電線まで測定可能なことを確認しました。

  • Φ0.18mm電線測定状況