0のデジタル性と時間概念
0のデジタル性と時間概念とは
全体の不良率の推移グラフを眺めていても、現場の改善には役に立ちません。ゼロ活動にとって重要なのは、不良項目が発生した“1”か、していない“0”かであり、デジタルの世界で言うところの0と1、そしてその間隔(時間)です。ゼロ活動は、1(発生)を完全になくしてしまうことだけではなく、発生する間隔をできるだけ延ばすための活動も含まれます。
■Ⅰレベル(1日だけ不良ゼロ達成)・・・作業者の気分
■Ⅱレベル(1週間だけ不良ゼロ達成)・・製造責任者の意欲
■Ⅲレベル(1ヶ月だけ不良ゼロ達成)・・技術者の努力
■Ⅳレベル(3ヶ月だけ不良ゼロ達成)・・製造責任者と技術者のプロのチームワーク
■Ⅴレベル(1年間の不良ゼロ達成)・・・素人による基本活動の徹底
■Ⅵレベル(10年間の不良ゼロ達成)・・コンピュータ監視による全自動システム?
ゼロのモノづくりは、不良率を下げるのではなく、不良を無くすか、もしくはその間隔を延ばすという考え方(0か1か)しかありません。一般的な製造工程において、工程不良(市場クレームではなく出荷検査前の不良)に着目した場合、“1年間は同じ不良を出さないこと”がゼロ活動を展開する上での重要な目安となります。