信頼性試験

Reliability
Test
信頼性試験

信頼性試験の基礎知識

信頼性とは、システム、機器、部品などが一定の環境条件・使用条件の下で、一定期間、要求機能を遂行できる能力のことを指します。一般にこの機能を満足しない場合は故障と考えます。この要求機能を遂行できる能力の数量で示した信頼性の尺度を信頼性特性値といいます。例えば、信頼度、不信頼度、故障率、MTTF、MTBF、耐用寿命等があたります。この信頼性特性値を算出に利用する手法として、FTA、FMEA等があります。
これらの製品寿命を予測するため、時間又は回数に対して特性値の変化を見る試験を行うことが多く、これらの試験を総称して信頼性試験と呼んでいます。この試験では、試験条件を市場条件より厳しい条件に設定することにより、市場で発生する時間より短時間で故障を発生させることができますので、加速試験とも言われます。加速試験のパラメータとしては、温度、湿度、電圧、電流、温度差等があります。この信頼性試験で得られたデータからワイブル確率等を利用することで、寿命予測をすることも可能です。

手法の紹介

FTA(Fault Tree Analysis 故障の木解析)

機器・システムのトラブルの未然防止、または、トラブルの原因追及に効果的な手法の一つです。テーマ(以下の例では不具合内容)を決定し、その原因を一段掘り下げ、各原因を論理記号で接続する。さらに原因を掘り下げることにより、真の原因の追及を行うことができます。

CASEとは

Connected
[ つなげる ]
Autonomous
[ 自動運転 ]
Shared&Services
[ シェア ]
Electric
[ 電気自動車 ]

「CASE」とは上の頭文字をとった言葉です。近年の車載環境は、温度・振動・電磁雑音など条件が過酷にも関わらず、高電圧・大電流をより微 細化(軽量化)されたデバイスでコントロールしなければなりません。信頼性試験においても、その高度に専門的な技術・情報と経験・ノウハウを駆使し、品質への信頼性 を総合力でサポートします。

耐候性が厳しい
温度・湿度・塵
振動条件が厳しい
振動・衝撃
電気的条件が厳しい
電源変動・静電気・
電磁雑音
What is CASE

各種対応方法

温度条件への対応

温度の変化または温度変化の繰り返しが、電子部品や機器に与える影響を確認します。外部環境および自己発熱による温度が繰り返し変化する状況を想定し、冷熱ストレスを与えて耐性を確認する試験を行います。

振動への対応

お客さまからお預かりしたサンプルを加振することで耐久性を計測、結果をご報告いたします。 ISO/IEC17025に準拠した管理体制と、信頼性技術員や各分野の固有技術者の協力チームが、 製品の安全と安心をバックアップします。

EMCへの対応

EMC性能に優れた電子機器を設計するためには、設計構想段階から十分にEMC性能を造り込むことが必要です。設計の上流から問題発生時の対策検討に至るまで、製品のEMC性能確保のためのコンサルティングも行っています。

その他

塵埃試験、塩水噴霧試験、マイグレーション試験、腐食試験(ガス、塩水、薬品)など

カーエレクトロニクスの
信頼性体系

自動車の環境への適合を図り、電子システムや部品の信頼性・耐久性評価を行っています。

環境
試験

振動・複合振動試験 耐塵試験 動作温度試験(サーモグラフィ) 低温・高温放置試験 低温・高温動作試験 冷熱衝撃(サイクル)試験 HAST(PCT)試験 恒温恒湿試験 恒温恒湿電圧印加試験 耐候性試験
(促進耐候性、促進オゾン性等)
結露試験 耐薬試験
(アセトン、シンナー、スチレン、バッテリ等)
塩水噴霧試験 衝撃試験 落下試験 加圧破壊試験 耐油試験
(ガソリン、防錆油、ミッションオイル等)
耐水性試験

電気
試験

パワーサイクル試験(水冷式) パワーサイクル試験(空冷式) 連続通電試験 電源瞬断試験 始動電圧変動 過渡電庄試験 フィールドディケイ試験 ロードダンプ試験 恒温恒湿電圧印加試験 イグニッションパルス試験 静電気(非動作・動作)試験 電源逆接試験 過電庄試験 連続アバランシェ試験 TDDB試験 高温逆バイアス試験 耐誘導ノイズ試験 各種電気試験

EMC
試験

放射イミュニティ試験 伝導イミュニティ試験 放射エミッション試験

試験一覧

絶対的安全・環境性が求められるお客さまに、満足と安心を提供。
ISO/IEC17025に準拠した管理体制と、信頼性技術員や各分野の固有技術者の協力チームによるバックアップ体制で、 安全と環境をバックアップします。