> 事業内容 > 断面研磨
断面試料とは、非破壊検査だけでは解明できない課題に対し、短時間かつ的確に原因を特定するための破壊検査用試料のこと。信頼性試験における試験前後の状態を確認したり、不良解析や構造解析を実施するためには、試料の断面を観察することが非常に重要です。そして、断面試料を作製するためには、分析したい箇所を切断、樹脂に包埋した後、様々な方法で研磨を行う断面研磨の技術が不可欠になります。
株式会社クオルテックは、二十年以上に渡って断面研磨の技術向上に努め、多くの熟練したスタッフと充実した設備を揃えています。断面研磨の専門家として、微細な部品から大型製品まで、はんだ等の軟らかい材料からセラミックのような硬い材料、これらが混在している製品まで幅広く対応。キズ、ダレ、伸びのない美しい断面試料を提供しています。
■一断面あたり、税抜3,000円~のリーズナブルな価格も、ご好評を頂いております。
※詳細はお問い合わせください。
■サンプル受取後、試料作製→断面観察→報告書提出までを7営業日で完了。お急ぎの場合、4営業日での対応も可能です(特急料金が別途必要)。
耐水研磨紙を使った手作業で平滑な断面を得た後、回転研磨器を用いてダイヤモンド粉などによる研磨を行い、微細な条痕を取り除いて鏡面状態に仕上げます。弊社では、砥粒の細かさを何段階にも変えながら、手作業と機械作業で丁寧に研磨と仕上げを行い、キズやダレの無い美しい断面試料を提供します。また、研磨作業時の熱や振動の影響を避けるため、樹脂の二度埋めを実施。ひと手間かける事でより美しく観察しやすい分析用試料を提供しています。20年以上に渡る技術と工程改善の結果、丁寧な仕上げと製作スピードの両立を実現しました。
①粗研磨
装置:Wingo/L-5000
研磨紙:リファインテック P150,P400,P800,P2000
②仕上げ研磨
装置:ストルアス/テグラシステム
ダイヤモンド砥粒:ストルアス 9μ、3μ、1μ、コロイダルシリカ
タングステン、モリブデン等の超鋼合金においては、一般に切断、研磨を行うことは困難です。弊社では、独自のノウハウを駆使し、結晶性の確認が可能となりました。Chemical Mechanical Polishing(CMP)は化学的機械研磨とも訳され、砥粒がワークの表面を削っていくという機械的な作用だけでなく、砥粒と加工ワークとの間や、研磨液・研削液との間で化学的作用も起こしており、それにより表面を平坦化していく研磨です。
大型部品の構造解析のために、あらゆる方向から任意に切断・研磨を行うことが可能です。一例としては、写真のように自動車の電子コントロールユニット(ECU)の切断と樹脂包埋を行いました。展示会等で製品サンプルを出展する際にも、内部構造や材料断面など見せる一味違った展示が可能になります。
インプラントの手術は、形成深度、傾斜角度、方向性、対合歯との関係を確認しながら行うため、極めて熟練した技術が必要になります。そのため、数多くの練習が必要であり、練習の出来栄えを確認する手段として断面研磨による観察が行われます。
CP加工(イオンミリング)を行う場合、上面の研磨が粗かったり、傾斜があったりすると、ビーム漏れによるビーム痕が発生する事があります。また上面と端面の角度が直角でないと、加工時間の増大やダストによる汚染を引き起こします。クオルテックでは、精密研磨機を使用することで、繊細な試料や硬さの違う材料を含んだ試料を、高精度に研磨します。精確な研磨を素早く行う事で、イオンミリングの前処理研磨を短時間で完了。また、低荷重なので試料へのダメージを大幅に低減。加工変質層が残ってしまう通常の研磨仕上げに比べ、加工変質層を除去した綺麗な断面に仕上がります。